「和牛なら何でもいい」わけじゃない。-花城のお肉の話
◾️「このお肉、高いですね」と言われるたびに、考えること。
はなしろオンラインショップをご覧いただいた方から、
時々こんなお声をいただきます。
「正直、ちょっと高いですね」
「スーパーの和牛より高い気がします」
とても正直なご意見だと思います。
モール(楽天様やAmazon様)に置かれている価格よりは高く、
松坂牛や神戸牛など高級ブランド牛よりは安く、
自分が調べる中では、中間層の価格帯だと思っております。
そして、自分はその言葉をいただくたびに、
“なぜ自分はこの価格で、このお肉を売っているのか”を改めて考えます。

◾️ 安いお肉には、必ず「理由」がある
結論から言うと、
安いお肉が悪いと言いたいわけではありません。
安いお肉には、安くできる理由が必ずあります。
👇モールでよく見かけるバナー(POP)

そしてそれは、決して特別なことではありません。
正直に言えば、
うちでも「安い和牛」を作ることはできます。
たとえば──
・和牛であれば部位にこだわらず、とにかく仕入れ価格重視
・脂はそこまで削らない
・筋も最低限だけ除去し、細かい筋はそのまま残す
・冷蔵販売は無しにし、冷凍のみの販売。
▶︎冷凍の塊肉のまま、冷凍スライサーで一気にカットして製品化
このやり方なら、
もっと安く、もっと早く、もっと大量に製造できます。
業界的には、決して珍しい方法ではありません。
👇一般販売ではなく、業務委託で請け負っている冷凍スライス
もし、和牛のお肉を同じように冷凍 ▶︎ スライスした場合
それは「本当に良い和牛のお肉」でしょうか?
ここで一度、立ち止まって考えてみてほしいのです。
✔ 噛み切れない筋
✔ 火を入れると一気に固くなる赤身
✔ 余分な脂が多すぎて、脂くどいと感じる
✔ 「和牛なのに、なんか違う…」という違和感
価格は安かったかもしれません。
でも、食べた後に後悔した経験はありませんか?
実際、自分のもとには
「前に安い和牛を買ったけど、正直イマイチだった」
そんなお声も少なくありません。
◾️ 当店が届けたい「美味しいと思ってもらえる静岡の和牛」
はなしろオンラインショップのお肉は、
静岡県産和牛の中でも、肉質を見極めて仕入れたものだけを使用しています。

食肉卸売業の本社で、
・脂質とサシのきめ細かさ
・肉質の良さ
・その部位が“どの料理に向いているか”
これらを確認・厳選し、
「これはお客様に出せる」と思ったお肉だけを選別します。
その後、自社直営の精肉店で、すべて手作業で加工。
✔ 余分な脂はきちんと削る
✔ 筋は“食べたときにどう感じるか”を基準に除去
✔ 部位ごとに、最適な厚み・切り方でカット
正直、時間も手間もコストもかかります。
だから、価格だけを見ると「安い」とは言えないかもしれません。

◾️ 「ウデ」という部位を商品化するにあたっての違い
たとえば、ウデ(肩)は、実は5つの部位に分けることができます。
・下ミスジ
・肩三角
・上ミスジ
・二の腕
・小マクラ
この中で、
すき焼きとして柔らかく美味しく食べられるのは、
肩三角だけだと自分は思っています。
残りの3部位は、
すき焼きにすると正直固い。
でも──
ウデを丸々「冷凍」し、すべてをまとめて冷凍スライスすれば、
「肩すき焼き用」として販売することは可能です。
これなら、価格も安くできます。
ですが、当店ではそれを絶対にしません。
◯固くなりやすい部位(小マクラ・二の腕)
▶︎ カレー用や和牛挽肉用として販売。
◯肩三角 ▶︎ 肩すき焼き用として販売
◯下ミスジ ▶︎ ステーキや焼肉で販売
◯上ミスジ ▶︎ 赤身焼肉用で販売
“その部位が一番活きる形”で提供しています。

◾️ 焼肉も同じです。当店は「バラ」を使いません。
焼肉でよく聞く、
・赤身カルビ
・霜降りカルビ(特上カルビ)
実は、バラだけで構成することが可能です。
でも、バラは
脂身と赤身の割合が非常に不安定。
よく「カルビでほぼ脂だった。」と聞くことがありますが、
それはバラの「外バラ(プレート)」という部位でカットしている場合が多いです。
脂が好きな方には最高でも、
苦手な方には「重たい」「くどい」と感じられてしまいます。
だから当店では、
バラに頼らず、他の適した部位を厳選して焼肉用として提供しています。
(例)
霜降り焼肉用 ▶︎ 三角バラ(肩側のバラ)やリブロースなど
赤身焼肉用 ▶︎ ランプやイチボなど

◾️ 安さを求めれば、もっと安くできます。
これは、はっきり言えます。
和牛でも、こだわりを捨てて
価格を落として販売することは可能です。
でも──
それは、自分が本当にお客様に届けたいお肉ではありません。
◾️ 私が届けたいのは、「ちゃんと美味しい」と思ってもらえるお肉
× 和牛ならなんでもいい、ではない
× とにかく安い、でもない
🌟「このお肉、美味しかった」
🌟「また花城でお肉を買いたい」
🌟「美味しかったから、友達にも送りたい」
そう思ってもらえるお肉を、
正直に、安心安全に届けたい。
だから、
この価格で、このこだわりで、このスタイルで
お肉を販売しています。
◾️ 最後に
もし今このブログ記事を読んでくださっている方が、
・お肉が本当に好きな方
・安い和牛を買って後悔したことがある方
・“ちゃんとしたお肉”を探している方
であれば、
是非一度、「花城(はなしろ)」のお肉をお召し上がりになってみてください。
きっと、
「このお肉が、この価格で!?」
そう感じていただけると思います。
