
肉のプロって言うけど、プロって何?
──花城一樹がお肉に向き合う理由
こんにちは、花城一樹です😌
「肉のプロとして発信しています」と言うとき、ふと思うことがあります。
「肉のプロって、そもそも何?」
「自分でプロって名乗っていいのかな?」
今回は、そんな疑問をきっかけに、
・肉のプロとは何か?
・僕のこれまでの歩み
・そして、どんな気持ちでお肉と向き合っているのか について、少しだけお話しさせてください。
肉のプロって、何?
僕が思う“肉のプロ”は、知識や経験はもちろんですが、「誰に、どう届けるか」を大切にしている人です。
今の時代、お肉の知識はネットで検索すればたくさん出てきます。
でも、画面の向こうの人がどんな暮らしをしていて、どんな食卓にしたいのかまでは、ネットではわかりません。
高齢のご両親に贈るなら脂が控えめで柔らかい赤身肉がいいかもしれないし、
お肉を食べれるようになった小さなお子さんがいる家庭なら、70gくらいの小さいステーキを。
「この人なら、こういうお肉が“ちょうどいい”はず」
そんな想像をして、言葉で伝えたり、カットやセットで表現できる人。
それが“肉のプロ”なんじゃないかと、僕は思っています。
お肉業界10年以上の軌跡
お肉の仕事を始めてから、気づけば10年以上が経ちました。
大学を卒業したあと、僕は「竹岸食肉専門学校」というお肉の専門学校に進みました。
検索すると“軍隊”って出てくるくらい厳しい学校です(笑)
半年間かけ、お肉について様々な勉強をします。
午前中は、骨付き肉の脱骨から塊肉をカットしてスーパーに並んでいる商品にするまでの実技。
午後は、お肉の構造や歴史、衛生面など授業方式の座学でしっかり学びました。
その後、大手の食肉卸売業者に就職し、約3年間現場で修行。
枝肉を目利きし、部位ごとに分けて、たまには包丁も握って、毎日お肉に向き合い続けてきました。
そして今、実家である「花城ミートサプライ」に戻り、 業務用のお肉だけでなく、
精肉店やネットショップを通して、個人のお客様にもお肉を届けています。
「誰に、どう伝えるか」が大事だと思ってる
今、僕が感じている“肉のプロ”の定義は、とてもシンプルです。
「どんなお肉を、どんな人に、どう届ければ満足してもらえるかを考え、行動できる人」
知識だけなら、今の時代いくらでも手に入ります。
でも、「誰が、いつ、どんなふうに食べるのか?」を想像して、お肉を選び、伝えることは簡単じゃありません。
たとえば──
・高齢のご両親へのギフトには、脂控えめで柔らかい赤身
・焼肉好きな30代夫婦には、赤身と霜降りのバランスが良い部位
・小さなお子さんがいる家庭には、70g程の小さいステーキ1枚と両親の通常のステーキ2枚を入れて、家族でお肉を楽しめるように
「これ、美味しいですよ」じゃなくて、 「そんな方には、これがちょうどいい」を届ける。
そのためにカットを工夫したり、セットを組んだり、言葉を選んで提案する。
そういう仕事が、僕にとっての“プロの仕事”です。
「売る」よりも、「伝える」ことに力を入れていきたい
僕が発信をしている理由は、「もっとお肉を楽しんでほしい」からです。
お肉は、味も、食感も、調理法も、人それぞれに好みがあります。
それを知らずに選んで「失敗した…」となるのは、
すごくもったいないことだと思っています。
今は、ネットで簡単にお肉が買える時代。
でもその分、
・どれが本当にいいお肉なのか?
・どうやって食べればいいのか? と
いった不安や迷いも増えています。
だからこそ、僕は「気軽に聞けるお肉屋さん」になりたいと思いました。
LINEやブログ、Instagramを通して、
「こんな時はこのお肉がいいですよ」
「これは、こう焼くと美味しいですよ」
といった発信を、これからも続けていきます。
最後に
僕は、お肉の知識が特別すごいわけではないかもしれません。
でも、毎日お肉を見て、切って、届けて、考えてきた経験があります。
そして、自分自身お肉が好きなのでもっと「お肉が好きな人とつながりたい」と思っています。
だから、もしお肉のことで迷ったら、ぜひLINEで話しかけてください!
「これ、どう思いますか?」
「ギフトに向いてますか?」
そんな質問、大歓迎です!
逆に、
「この地方の〇〇牛めっちゃ美味しかったですよ!」
みたいなお肉トークも是非してください!
お肉をもっと身近に、もっと安心して楽しめるように。